院卒新人サラリーマンのメモ代わり

備忘としてのメモを記載

自己発見の合宿に参加して

つい先日、学校が開催した合宿に参加した。その合宿は自分をもっと知りたい人や人と深く話してみたい人向けに心理的ワークを行うという旨のものだった。終わってみると参加してとても良かったと思えた。

 

心理的ワークは絵を書いたり、他人に対して質問をするなどといったものであった。このワークによって自分が普段何も考えてないということが自覚できた。大学での自分を描けと言われた時、僕は良いイメージも悪いイメージも思いつかなかった。それなりに大学は楽しいと思っていたが自分は何も見てなかったのだと思った。他人に質問するワークでは、なにか質問しようと考えて初めて相手に対して興味をもった気がする。ここでも僕は相手のことを見ているようで、話を聞いているようで対して聞いていなかったんだと思った。このワークから学んだこととしてはもっと積極的に世界に関わって感受性を豊かにすべきだと思った。ボーっと何となくじゃダメだと気づいた。

 

また、友達との会話もとても楽しかった。普段の友達とはなかなか哲学チックな会話はしづらいけど、この場ではみんなそういう意図で参加してるからとても話しやすかった。その中でも面白いなと思った考えはある子が言ったすべての人を許せるようになりたいといった考えである。その子はすべての人を許せるようになってから結婚したいと言っていた。許すと聞いて僕が思い浮かんだのはある本(読み解く英語リーディング)に書いてあった愛とは許すということだという考えである。まさに同じことだろうと思った。僕はお互いの違いを認めてその違いを許しあえる相手と結婚すべきだと思っていた。(ただすべてを許せるとは思えなかった)そしてこの考えからアドラー心理学の共同体感覚の考えまでつながった。他人から何かお願いされた時、例えばノートを見せてくれといったお願い、こんなときどんな気持ちでどんな行動を取るか。僕はどうしても損得勘定が出てしまい、今回見せたら次はこいつから見せてもらえるだろうと考えてしまう。でも共同体感覚を持っていたらそうではない。共同体感覚の考えでは他人は敵ではなく仲間だ。だから、自分はこの人に何を与えられるかを考えるべきである。相手の行動を許すからそういう考えに到れるのだろう。

 

こう考えた時に最近グジグジ悩んでいたことが少し解決した気がする。僕は夏休みサークルの仕事で10分ぐらいだけ学校に行かなきゃならない予定がある。家から学校は自転車で片道1時間ほど。どうして僕がこの仕事をしなくちゃならないのか、授業やサークルがあるならまだしもそんなことのために2時間も無駄にしなくちゃいけないのか。僕はこの事についてグジグジと悩んでいた。ただ、共同体感覚では自分がサークルのために何ができるのかを考える。それに気づいた瞬間気持ちがとっても楽になった。もっとちゃんとアドラー心理学を学んで損得勘定ばかりで考えてしまう考え方を変えたいと思った。

 

そしてなによりこの合宿の中で一番楽しかったのは時間がとても充実していたことである。実際の時間はたったの一泊二日であったが体感としては一週間近いぐらい過ごしたのではないかというぐらい充実していた。活動は青年の家で行われ緑がとても多かった。そこでの活動は時間に縛られることはなく、僕は時計もスマホもまず見なかった。そんな中で様々なワーク、BBQ、スイカ割り、散歩、語り合いなどをやった。こう書いてみるとただの出来事でふつうのコトのように感じられるが時計やスマホを見なかったからかとても充実していた。これはうまく言葉では表現できなさそうだ。ただ僕はこの充実感を味わって、いかに自分の日常がスカスカかを感じた。だから、もっと日常を充実させたいとますます考えるようになった。具体的に充実が何なのかを考えると少し難しいがとりあえず様々なことに積極的に挑戦してみようと考えた。きっと忙しいけど幸せに生きている人ってのはこんぐらい時間が充実しているのかなって思えた。

 

この合宿が終わって他にも考えたこととしては親の大切さである。僕は朝、遅刻しそうな時に車で送ってもらうことがある。車で行くと30分ぐらいである。この時親は往復で1時間もの時間をただの運転に費やしてしまう。僕が自転車に乗って無駄だとグジグジ言ってる時間と同じぐらいの時間を親は何も言わず(少しグチグチ言われるが)僕のために使ってくれる。それはとってもすごいことである。料理に関しても他の日常の何気ないことでも親は僕のために多くのことをしてくれる。それもなんの見返りも求めずに。僕は親のために何ができるのだろう。家事を手伝うことはもちろんだが、もっと積極的に人生を生きている姿を見せたいと思った。今は大学に通わせてもらっている。だから僕の今できる積極的な生き方は勉強や今しかできない活動に参加することだと思う。

 

人との出会いや実際に体験してみることがこんなに考えを変えてくれるとは思ってもみなかった。最近ネガティブだった自分にとっては気分を変えるとてもよいきっかけになった。参加してとても良かった。ありがとう。